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TransToach

Toachによる小説イラストブログ。 TS物を中心に書いていこうと思っています。 ばらばらに書いているので、 まとめ読みする時は小説一覧からどうぞ

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ホルモンガール第三話 [吸血鬼は満月の夜に微笑む]

エピローグ

「あの…ケイ、さん?」
すっかり弱りきった吸血鬼を容赦なく吸収して消滅させ、ひといきついたケイに話しかけてくる青年がいた。

「あぁ、サトシ。さっきは助かったよ」
いち早くケイの母乳を飲んだあと、サトシはすっかり正常に戻っていた。
母乳を調べたスーツの助言により、これを使えば吸血鬼を倒せる、
もっとも、ケイの肉体を前に、演技だけ、というわけでもなさそうだったが。
母乳によって正気を取り戻した他の男たちも同様だった。
皆、こんな美女を抱く機会は滅多にない、とばかりにケイや吸血鬼と交わっていた。

「はぁ…」
吸血鬼を倒すためだったとはいえ、自ら進んで男たちに身体を差し出していた自分に、今更ながら嫌気がさす。

「や、やっぱりケイゴなんだな」
「ああ、そうなんだ…ごめんな、言い出せなくて」
「いや、それは良いんだ…俺のほうこそ、ごめんな、その…」
「い、いや、それは…」
思わず赤面して、お互いに目をそらす。
先ほどまで素っ裸で身体を合わせていた気恥ずかしさ、というのももちろんある。
が、それだけではなかった。
憎からず想っていた女性が親友(男)だと知ったサトシの心中は、察するに余りある。
しかし、ケイから言える言葉はなかった。
気まずい空気が流れる。

「あの…それで、相談なんだけどさ」
「?」
サトシが、赤面して下を向いたまま、ぼそぼそと言いだした。

「その、時々で良いんだ。いや、一度だけで良いんだ。女の姿でデートしてくれないか?」
「はぁ!?お前、何言って…」
「頼む!ケイさんが…忘れられないんだ!」
顔を上げ、まっすぐ視線を向けるサトシの熱意は嘘ではない。
正体が明かされたというのに、その目は相変わらず親友を見る目ではない。
まるで、恋している相手を見るかのような…

「あ、あほかお前!」
「頼むー!」
わしっ、としがみついてきたサトシを力任せに引きはがすと、ケイは車にも乗らず、森の中を一目散に走り去っていった。

ミルク色の決着

「あ、はぁっ、ああぁっ…」
「やんっ、もっと激しくよ…」
どれくらいの時間が経っただろうか。
ケイは息も絶え絶えに、打ち付けられる肉棒に合わせて身体を揺らしている。
その隣では吸血鬼が、嬉しそうに男と交わっている。
人数が多いといえど、男たちもさすがにへばってきたのか、半数くらいは少し離れたところで休んでいる。

「ああぁ、いいっ…もっと吸って…」
「あらあら…」
ケイが自分の爆乳を差し出すと、勧められるままに男が口をつける。
乳首から母乳が吹き出し、男の口と、柔らかい乳房を汚す。
とうに出なくなっても良さそうだが、そこは超常能力なのだろうか、尽きることなく、ケイの両胸から湧き出ている。

「あっ、んんっ、あぁん…やぁん!」
「ううっ」
びゅく、びゅく、びゅく。
感極まった男が、ケイの中に射精する。

「あつぅぃ…あぁっ」
絶えることない陵辱に、理性がなくなっているのだろうか。
ケイは陶然とした顔で、男の精液を受け止めている。

「もう良いかしら…ヒーローさんも、すっかり壊れたようね。あんたたち!」
吸血鬼は満足そうに微笑むと、休んでいる眷属たちを呼び寄せた。

「これで最後よ。あたしたちに、派手にぶっかけなさい!」
さすがに疲れが見える眷属たちも命令には逆らえないのか、めいめいに己をしごきだす。

「むっ、んぐ…ぷはっ」
「ちゅ…ん」
男たちの中にはまだ犯したりないとばかりにケイと吸血鬼に挿入したり、
口につっこんだり、手でしごいてもらったりしているものもいる。
余った男たちはケイの身体にこすりつけたり、乳房の間で動かしたりしている。

「ぁはっ、も…もう、限界…!」
幾度となく弄ばれ、ケイはすっかり根を上げている。
が、身体は快感を求めて、いやらしくくねり続けている。

「良いザマね、ヒーローさん…これが終わったら、ゆっくり私のペットにしてあげる」
「そ、そんなっ…んふぅっ!んっ、んんっ」

「ちゅぷっ…んむ…」
「んはっ…さ…あ、いくわよ…!」
吸血鬼の合図に、男たちの動きが速くなる。

「私たちを、汚して!」
高まった敵の声に、これまでなすがままだったケイの視線が一瞬、鋭くなる。
しかしすぐにとろけた目に戻ると、次の瞬間、はっきりとした声で叫んだ。
「私だけに、熱いのをちょうだい!」
「!?」

ビュ、ビュッ!ぺちゃ、ぺちゃ。
美女二人の上に、大量の熱い液体が降り注ぐ。
正確には、乳の大きい方の美女の上にだけ。
「あ、あああぁぁぁっ!たくさん…!」
「ちょ…」

「ちょっと待ちなさいよ!」
「はぁ…気持ち良かった…あぁ」
何が起こったのか理解できない、という様子の吸血鬼とは対照的に、
男たちの白濁にまみれ、満足した笑みを浮かべているケイ。

「…はぁ…はぁ…俺の、この乳。ただの乳だと思ったか?」
「!?」

「体内に入ると、とても健康になるんだ。そう、洗脳とかにも効くかもな」

「…実は、俺もついさっき知ったんだが」
「く、くっ…貴様!」
「ふん」
逆上して襲いかかろうとした吸血鬼の攻撃を、ケイはひらりとかわす。
セックスのしすぎで腰がふらふらするが、
そんな状態でもたやすく避けられるほど、吸血鬼の攻撃は弱かった。

「おい、あんたたち、吸血鬼さんが、犯されたりないそうだ」
「ちょ、何言って…や、やめなさいよ!」
吸血鬼のもと眷属たちが、恨みを晴らさんとばかりに押さえ込みにかかる。
命令して奉仕させていた先ほどとは違い、陵辱される側に回る恐怖に、必死の抵抗をする。
いくら消耗しているといえど、超人的な能力を持っているはずだが、常人に簡単に押さえ込まれてしまう。

「力が…入らないっ…」

「そうそう、お前も俺の乳吸ってたよな。
 お前のだけ特別製のミルクだったんだ…分かるよな?」

「い…」
「いやぁあああああっ!」
夜の森に、怯えた吸血鬼の悲鳴がひびきわたった。


『便利なもんだろう?』
陵辱されている吸血鬼を尻目に、スーツが話しかけてきた。
敵とはいえ、女性が陵辱されている姿には心が痛むが、自分をあれだけ責めたのだ。
それに、男たちもあれだけしたあとだ。そう長くは続かないだろう。

「ああ、どうなることかと思ったけど…あの牛男に感謝しないと」
『そうだな。私も驚いた。この力があれば、そうそう負けないだろうな』

『名前は…まぁ、ホルモンガール・マッドブルフォームとしておこうか』
「…お前、そのネーミングセンスはなんとかならないのか?」

『他に良い案が?』
「いや、ないけど…」