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TransToach

Toachによる小説イラストブログ。 TS物を中心に書いていこうと思っています。 ばらばらに書いているので、 まとめ読みする時は小説一覧からどうぞ

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作戦会議!打倒ブラックレディ(仮称)

「…だから、それじゃだめなんだって!」
『いや、そのりくつはおかしい』
さっきから、ことあるごとにこんな受け答えが続いている。

一人暮らしの狭いアパートに帰ったあと、ちょっとだらだらして、適当に夕飯を済ませ、ぼうっとしていると、不定形な同居人の方から話しかけてきた。
なんでも、作戦会議がしたいらしい。
どうしても朝の謎の女を倒したいんだそうだ。
こいつなりに危機感をもってたのか。
正直、夕方は、ノリだけで言っていたが、やられっぱなしは性に合わないし、一応言い出したのは俺の方なので、とりあえず始めてみたのだが…

「理屈より、勝つ気でいなけりゃ、そもそも勝てないだろ」
『気だけで勝てるなら、坊主が一番強いということになってしまう。第一だな…』
話がまとまらない。
俺としては、こいつの言ってることは分からなくもない。
論理的に進めるのは重要なことだと思う。
でもそんなこと、言いだしたらきりがないし、先に何かしたほうがよくないか?そもそも、論理的に考えたら、勝てない敵からは逃げるのが得策なんじゃないか?じゃあこの作戦会議はなんなんだ?
ということで、とことん意見が一致しない。

「ああ、もういいもういい」
『どうした』
まずいな、と思った。
でも言葉が止まらない。

「ごちゃごちゃ言ってても、お前どうせ弱いじゃないか」
『…な』
姿は見えないが、相手がひるむ感覚が確かに伝わってくる。
頭のどこかが、やめろ、と叫んでいる。

「お前を頼りになんかしてないしな。そもそも、俺にはあいつを倒す理由がない。まだ何にも悪さしてないんだから」
これは嘘だ。いましていないから、といって放置できるような相手ではない。

「だから、戦いたいなら一人でやってくれるか?俺を巻きこんだりしないで、一人で、な」
そんなことができるなら、とうに一人でどこへでも行っているだろうに。
俺はまだ止まらなかった。

「迷惑なんだ。一人の時間もなくなるしな。」
こいつの非常識な発言や、からかった時の慌てた声、あと、たわいない、しょうもない話などを思い出しながら、俺は言ってしまった。

『…』
同居人は何も言わなかった。
黙っているが、動揺している様子が痛々しいくらいに分かる。
なんたって、身体の中に住んでいるのだ。

俺は後悔の念に責なまれ、でも今さら引っ込むこともできなくて、やるせなくて、とりあえずコンビニでも行こう、と外に出た。

幕間 昼

昼。

今日もまた勝てなかった。
一瞬うまくいったと思ったんだけど。
ボロボロになった体をかかえて家に帰り、やりきれない気持ちを入れ替えるべく、シャワーを浴びる。
もちろんすでに元の男の姿に戻っている。
変身から戻ると傷は治っているものの、攻撃されたところがしくしく痛むような感覚が残っている。

すっきりしたところで、街へ出た。天気の良い日に部屋にこもっていても仕方がない。
近所の商店街は最近壊滅状態から復興し、来るたびに様子が変わっている。
環境ホルモン野郎とぶつぶつ言い合いながら、服を見たりゲーセンに寄ったりする。
最近しきりにホルモン野郎が女性服を欲しがる。
一度だけ女体化したあと、戦闘服でない、普通の服に変化したことがあったのだが、その時はシンプルな服だった。
彼としてはもっと複雑な服の構造を覚えて、変化のパターンを増やしたいらしい。
俺はそんなのはまっぴらごめんなので、女性用の服屋は無視して素通りだ。

まあ、なんだかんだで、誰かと話しながらぶらつくのは楽しい。
相手が体の中にいたり、周りからは一人言にしか見えなかったりしても。
朝のお姉さんが隣にいたりすれば、なおすばらしいのだが。
その後、いつも通り本屋に寄って、立ち読みをする。
朝の黒女に勝つために、最近、柔道の本やら空手の本やらを読んでいるのだ。

「いらっしゃいませー」
店員の声に書店の入り口を見ると、同い年くらいの男が入ってきた。
親友、サトシだ。俺は慌てて、近くの棚に隠れた。
サトシにだけは正体を知られていて、しかも色々複雑なことになっている。
いま逃げたところで学校では顔を合わすのだが、二人っきり、という状況は避けたい。
気づかれないように、書店を出た。

「しかし、お前は弱いよなー」
『そんなことはない』
書店を出て、しばらく歩きながら、ぽつぽつと話しはじめた。

『変身した君の能力は、普通の人間より遥かに上だ。相手がもっと強いだけだ』

『それに、触手も使い方次第で戦える、ということを証明したのは、君じゃないか』
「あの時は必死だったからなあ」

「でも、実際弱いじゃないか。今日は空手の技とか使ってみたけど、散々だったぜ?」
『あんな本で強くなれるなら苦労はない』
まあ、確かに。

「でも、さっき見てた柔道の技とかは参考になりそうじゃないか?絞め技とか」
『そうだな…』

『それより、他の能力のほうが戦闘向きじゃないか』
「それは…」
そうなのだ。
こいつの言うとおり、本当は苦労して手にいれた、もっと強い能力、てやつがあるのだ。
さっきの水着みたいなやつではなく、他の姿にも変身することができるのが、それだ。
が、変身する時にその…気持ちわるいので、俺としてはできるだけ使いたくない。
第一だな。

「他の能力使ったら、お前むちゃくちゃするだろう?」
他の姿のときに、なんだか自分が抑えられなくなっている気はしていた。
問いつめてみたら、より深く遺伝子に介入しているから、君の自我が薄れているかも知れない、だと。
かも知れない、ときたもんだ。
俺の自我が薄れた結果、こいつの領分が増えている、って寸法らしい。

『信用してもらわないと困る』
「否定しろよ。信用と言われてもな」
そう、正直な話、俺はこいつが信用できない。
いきなり怪物に襲われて、逃げたと思ったらぬるぬるしたのにまとわりつかれて、
女にされて、ようやく戻れたと思ったら、こんどは四六時中監視の身、ときたもんだ。
わけが分からない。信用しろという方が無理な話だ。

「お前、信用されたいんだったら、もうちょっとそれらしくしろ」
『…』
ことばがきつすぎたのか、黙りこんでしまった。
こっちが悪いことをしているような気になるが、良い薬だ。

「それより、帰ったらまた作戦を練るぞ。明日こそあの女、ヒィヒィ言わせてやる」

とこんな感じで、それは強気で家路についたのだった。
その夜、俺自身にどんなことが待ち受けているのかも知らずに。

テーマ:二次元総合 エロゲーエロ漫画エロ小説など - ジャンル:アダルト

幕間 朝

俺はケイゴ。ごく普通の大学生だ。今日は俺の休日を紹介しよう。

朝。日が低いうちに規則正しく目覚める。早起きは三文の得だ。一般的に言って何が得になるのかは分からないが、少なくとも俺にとってはそうだ。手早く着替えて、時間通りにジョギングに出かける。

「おはようございます」
「おはようございます!」
いつもの公園に着くと、いつも通りに女性とすれ違うので、大きな声で挨拶をする。同い年くらいだろうか。今時珍しい、清純そうな女性だ。挨拶以外のことを話したことはないが、この挨拶のために早起きしているといっても過言ではない。

走ったし、大きな声も出したし、目の保養もしたし、気分爽快になったところで日課の訓練を始める。といっても普通に筋トレをするだけなのだが。しかしこれは立派に戦闘訓練で、その戦闘がどういうものかについては後で述べる。

わん、わん。
腹筋をしていると、小さな犬が俺の腹の上に乗ってくる。ここを遊び場とでも思っているのか。飼い主の姿は見えない。しばらくしてもどく様子がみえないので、邪険にして追い払った。

訓練を終えて家に向かう途中、俺は決まってトイレに入る。「ぐっ…」とかうめき声をひとつたて、出てきた時には俺は全身赤ずくめの、バリバリの戦闘モードになっている。紅のブーツにゴーグル、髪も肩あても燃えるように真っ赤だ。正直かっこいい。これで邪魔な胸がなかったり、腰が妙に細くなってなかったり、でかい尻を包むのがが水着みたいな薄い生地だったり、お腹がまる出しでなかったりしたらもっと良かったのだが…。念のために言っておくと、俺は正真正銘の男だ。

『来たぞ』
こいつが変身させる前は。こいつはどろどろのスライムみたいな体で、遺伝子を自由に操作し、肉体に瞬時に反映する力を持っている環境ホルモン野郎だ。変なきっかけで命を救ってやってから、こいつは俺に寄生しやがった。こいつの力で俺はヒーローに変身できる。その力で街を救ったり、親友を救ったりしたが、我慢ならないのは変身したあとの俺の姿が女だってことだ。それも、かなりのイイ女だ。俺の目の前に来るならまだしも、自分がイイ女になったところでどうしようもないし、ヒーローとしての自信が少しなくなる。

『どうした?』
「いや、なんでもない」
少し感傷にひたってしまった。今は目の前の敵に集中しなければ。毎日決まって、俺の訓練の帰りを待っているかのように、同じ敵が現れる。姿形は黒ずくめの女なのだが、これがめっぽう強い。黒ずくめだし、悪そうだし、放っておいたら何をするか分からないので、早いこと倒さないといけない。毎日の訓練はこいつを倒すためにあるようなものだ。もちろん俺としては、ジョギングのおねえさんと挨拶をする方が大事なのだが。

しかし実のところ、この勝負に俺は負け続けている。にもかかわらず俺が生きているのは、いつもこちらがボロボロになり、とどめを刺される、というぎりぎりのところで拳を納め、勝ち誇って去っていくからだ。とことん馬鹿にされているようで、正直くやしい。大体一体全体あれは何なのか。

ともあれ、今日こそは、との意気込みで俺は黒女に襲いかかる。遠間からマントをひるがえすと、無数の触手が黒女を絡めとろうとマントの陰から伸びていく。俺の基本的な攻撃方法だ。触手とは大変いやらしいようだが、ホルモン野郎がそれくらいしか攻撃方法を持っていないからだ。それに、絡めとった後のことは考えていない。というのも、触手はたいへん弱弱しく、いつも全て叩き落されるからだ。今日もそれだった。2,30本はあった触手が、簡単にはたき落とされてしまう。何本かは届いて、腕や脚に絡みつこうとするが、苦もなく引きちぎられてしまった。

攻撃が失敗した俺は、距離を空けて体勢を整えようとする。と、足を引っ掛けて転んでしまった。その隙に黒女に組み伏せられる。黒いマスクの下は美人そうかも、とか考える前に一発、二発、と蹴られ、踏まれ、膝を入れられ、呼吸ができなくなる。身体から、力が抜けていく。き、今日も、勝てないのか…?

エピローグ

「あの…ケイ、さん?」
すっかり弱りきった吸血鬼を容赦なく吸収して消滅させ、ひといきついたケイに話しかけてくる青年がいた。

「あぁ、サトシ。さっきは助かったよ」
いち早くケイの母乳を飲んだあと、サトシはすっかり正常に戻っていた。
母乳を調べたスーツの助言により、これを使えば吸血鬼を倒せる、
もっとも、ケイの肉体を前に、演技だけ、というわけでもなさそうだったが。
母乳によって正気を取り戻した他の男たちも同様だった。
皆、こんな美女を抱く機会は滅多にない、とばかりにケイや吸血鬼と交わっていた。

「はぁ…」
吸血鬼を倒すためだったとはいえ、自ら進んで男たちに身体を差し出していた自分に、今更ながら嫌気がさす。

「や、やっぱりケイゴなんだな」
「ああ、そうなんだ…ごめんな、言い出せなくて」
「いや、それは良いんだ…俺のほうこそ、ごめんな、その…」
「い、いや、それは…」
思わず赤面して、お互いに目をそらす。
先ほどまで素っ裸で身体を合わせていた気恥ずかしさ、というのももちろんある。
が、それだけではなかった。
憎からず想っていた女性が親友(男)だと知ったサトシの心中は、察するに余りある。
しかし、ケイから言える言葉はなかった。
気まずい空気が流れる。

「あの…それで、相談なんだけどさ」
「?」
サトシが、赤面して下を向いたまま、ぼそぼそと言いだした。

「その、時々で良いんだ。いや、一度だけで良いんだ。女の姿でデートしてくれないか?」
「はぁ!?お前、何言って…」
「頼む!ケイさんが…忘れられないんだ!」
顔を上げ、まっすぐ視線を向けるサトシの熱意は嘘ではない。
正体が明かされたというのに、その目は相変わらず親友を見る目ではない。
まるで、恋している相手を見るかのような…

「あ、あほかお前!」
「頼むー!」
わしっ、としがみついてきたサトシを力任せに引きはがすと、ケイは車にも乗らず、森の中を一目散に走り去っていった。

ミルク色の決着

「あ、はぁっ、ああぁっ…」
「やんっ、もっと激しくよ…」
どれくらいの時間が経っただろうか。
ケイは息も絶え絶えに、打ち付けられる肉棒に合わせて身体を揺らしている。
その隣では吸血鬼が、嬉しそうに男と交わっている。
人数が多いといえど、男たちもさすがにへばってきたのか、半数くらいは少し離れたところで休んでいる。

「ああぁ、いいっ…もっと吸って…」
「あらあら…」
ケイが自分の爆乳を差し出すと、勧められるままに男が口をつける。
乳首から母乳が吹き出し、男の口と、柔らかい乳房を汚す。
とうに出なくなっても良さそうだが、そこは超常能力なのだろうか、尽きることなく、ケイの両胸から湧き出ている。

「あっ、んんっ、あぁん…やぁん!」
「ううっ」
びゅく、びゅく、びゅく。
感極まった男が、ケイの中に射精する。

「あつぅぃ…あぁっ」
絶えることない陵辱に、理性がなくなっているのだろうか。
ケイは陶然とした顔で、男の精液を受け止めている。

「もう良いかしら…ヒーローさんも、すっかり壊れたようね。あんたたち!」
吸血鬼は満足そうに微笑むと、休んでいる眷属たちを呼び寄せた。

「これで最後よ。あたしたちに、派手にぶっかけなさい!」
さすがに疲れが見える眷属たちも命令には逆らえないのか、めいめいに己をしごきだす。

「むっ、んぐ…ぷはっ」
「ちゅ…ん」
男たちの中にはまだ犯したりないとばかりにケイと吸血鬼に挿入したり、
口につっこんだり、手でしごいてもらったりしているものもいる。
余った男たちはケイの身体にこすりつけたり、乳房の間で動かしたりしている。

「ぁはっ、も…もう、限界…!」
幾度となく弄ばれ、ケイはすっかり根を上げている。
が、身体は快感を求めて、いやらしくくねり続けている。

「良いザマね、ヒーローさん…これが終わったら、ゆっくり私のペットにしてあげる」
「そ、そんなっ…んふぅっ!んっ、んんっ」

「ちゅぷっ…んむ…」
「んはっ…さ…あ、いくわよ…!」
吸血鬼の合図に、男たちの動きが速くなる。

「私たちを、汚して!」
高まった敵の声に、これまでなすがままだったケイの視線が一瞬、鋭くなる。
しかしすぐにとろけた目に戻ると、次の瞬間、はっきりとした声で叫んだ。
「私だけに、熱いのをちょうだい!」
「!?」

ビュ、ビュッ!ぺちゃ、ぺちゃ。
美女二人の上に、大量の熱い液体が降り注ぐ。
正確には、乳の大きい方の美女の上にだけ。
「あ、あああぁぁぁっ!たくさん…!」
「ちょ…」

「ちょっと待ちなさいよ!」
「はぁ…気持ち良かった…あぁ」
何が起こったのか理解できない、という様子の吸血鬼とは対照的に、
男たちの白濁にまみれ、満足した笑みを浮かべているケイ。

「…はぁ…はぁ…俺の、この乳。ただの乳だと思ったか?」
「!?」

「体内に入ると、とても健康になるんだ。そう、洗脳とかにも効くかもな」

「…実は、俺もついさっき知ったんだが」
「く、くっ…貴様!」
「ふん」
逆上して襲いかかろうとした吸血鬼の攻撃を、ケイはひらりとかわす。
セックスのしすぎで腰がふらふらするが、
そんな状態でもたやすく避けられるほど、吸血鬼の攻撃は弱かった。

「おい、あんたたち、吸血鬼さんが、犯されたりないそうだ」
「ちょ、何言って…や、やめなさいよ!」
吸血鬼のもと眷属たちが、恨みを晴らさんとばかりに押さえ込みにかかる。
命令して奉仕させていた先ほどとは違い、陵辱される側に回る恐怖に、必死の抵抗をする。
いくら消耗しているといえど、超人的な能力を持っているはずだが、常人に簡単に押さえ込まれてしまう。

「力が…入らないっ…」

「そうそう、お前も俺の乳吸ってたよな。
 お前のだけ特別製のミルクだったんだ…分かるよな?」

「い…」
「いやぁあああああっ!」
夜の森に、怯えた吸血鬼の悲鳴がひびきわたった。


『便利なもんだろう?』
陵辱されている吸血鬼を尻目に、スーツが話しかけてきた。
敵とはいえ、女性が陵辱されている姿には心が痛むが、自分をあれだけ責めたのだ。
それに、男たちもあれだけしたあとだ。そう長くは続かないだろう。

「ああ、どうなることかと思ったけど…あの牛男に感謝しないと」
『そうだな。私も驚いた。この力があれば、そうそう負けないだろうな』

『名前は…まぁ、ホルモンガール・マッドブルフォームとしておこうか』
「…お前、そのネーミングセンスはなんとかならないのか?」

『他に良い案が?』
「いや、ないけど…」
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