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TransToach

Toachによる小説イラストブログ。 TS物を中心に書いていこうと思っています。 ばらばらに書いているので、 まとめ読みする時は小説一覧からどうぞ

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濡れ場

「だ、だから違うんだって!ああもう!なんとかしろホルモン野郎!」
『…』

途中逃げだそうとするも失敗し、うっそうとした森の奥、少し開けた場所に連れてこられたケイ。木漏れ日が差し込み、静かで空気が澄んでいる。

「モゥ」
『…良い場所だろう、と』
「聞く耳持たずかよ!?」
極度の緊張に、まとっているドギースーツの毛が逆立っている。ケイが叫ぶと、頭の犬耳がピン、と跳ねた。

「モォゥ…」
『大丈夫、心配いらない、と』
「何がだよ…うわっ」

牛男が肩に触れたかと思うと、とすん、と押し倒された。超人的な力だが、痛くはない。地面は柔らかく草に覆われ、不快な感じではない。牛男はそのような場所を選んだようだ。

「や、やめ…あっ」

倒れたケイに覆いかぶさり、牛男はケイの全身をまさぐる。倒された時と同じく、とても力強く、かつ、優しい手つき。緊張していたケイの身体がほぐれていく。

「だめだって、そんなつもりじゃあ…」

ぬっ

牛男は、なおも抵抗しようとするケイの目をじっと見つめる。間近に見るとやはり、迫力がある。が、見守るよう柔らかい目のせいだろうか。なぜかケイは、目をそらす気になれなかった。

ぺろり
「やっ…」

ケイのなめらかな頬を、そっとなめる牛男。ケイは、それだけで、自分の心が溶けていくような気になった。白い頬が、見る間に紅潮していく。表情は分からないが、牛男が微笑んだように感じた。

(優しいやつなんだ…)
街をあれだけ破壊した力だ。その気になればおそらく、この身体は紙袋のようにずたずたになってしまうだろう。
コンクリートをもたやすく砕いた大きな手が、今は自分の身体を、この上なく優しく愛撫している。恐怖はあったが、ケイは、身体の奥の方に火がついたように、全身が熱くなるのを感じていた。

「あ、あぁ…」
(流されちゃだめなのに…)
一度受け入れると、あとはされるがまま、牛男の手の触れた部分、舌の触れた部分、足、そして硬直したそれの触れたところに、次々と火が灯されていく。

「む、胸…きもちい…」
大きな胸をもみしだかれ、耐えるように眉をしかめるケイ。

「ん、んっ…」
小さく声を上げ、なんとかこらえようとするが、流された心は肉欲に正直に、快感を求めてケイの中で暴れまわっている。

「ひっ!?し、しっぽ…?」
腰を撫でていた牛男の手が、ケイの尻から生えたしっぽを優しくなでる。

「あ、何だこれ…あ、くぅんっ…!」
ふさふさの毛をなでつけては逆立たせ、またなでつけ、を繰り返す。あるはずのない場所からの刺激は、ケイの腰から胸、頭、手足の先へと、急速に広がっていく。
(な、なんか、だんだん…もう、どうにでもしてほしい…)

ぷち、と、申し訳程度に胸を覆っていたふわふわのブラが破られる。ふるん、と大きな乳房がこぼれでた。
透き通るように白く、あくまで柔らかくこんもりと上を向く乳房を見つめられると、ケイは恥ずかしくなって思わず息を吐いた。
しっぽと同じく、もともと自分にはなかったところのはずなのに、耐えがたい羞恥が、ケイの興奮をさらに高めていく。呼応するように、むくむくと乳首が勃起していく。

「くぅんっ…きゅんっ!」
大きくなった乳首に、ざらついた牛男の舌が触れた途端、ひときわ大きな快感が、ケイの背筋を通りぬけた。
(さ、さっきから、声、変だ…これじゃまるで…)

「ぅぅんっ!…きゅぅん…」
スーツのせいか、ケイは意識せず、犬が鳴く声のように、せつなく喘いでいる。自ら気づいたところで、女体の奥から次々に湧いてくる快感に翻弄され、止めようもなかった。

「くぅ、ぅぅぅん…も、もう…☆」
ケイの切ない声を聞くと、牛男は、しっぽをなでる速度をあげた。なでる、というよりしごく、という速さだが、絶妙な力加減のおかげで、全く痛みはない。ケイの快感が、急速にピークを越える。

「くぁぁ…こんなの、こんなに、もう、あっ、イク…ッ…くぅぅ…ぅんっ…!!」
びく、びく、とケイの身体が震える。意識が白くなり、快感に涙が一筋、流れた。
全身を硬直させ、絶頂を受け止めるケイの身体を、牛男は優しい手つきでさすりながら、ケイが落ち着くのを待っていた。

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