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TransToach

Toachによる小説イラストブログ。 TS物を中心に書いていこうと思っています。 ばらばらに書いているので、 まとめ読みする時は小説一覧からどうぞ

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変身、ドギーガール!

ほうほうの呈で逃げおおせ、ひと呼吸をつくケイ。
スーツは泥だらけ、端正な顔やはだけた胸元には汗が光っている。

「ど、どうするんだあんなやつ!近寄った途端おだぶつだぜ!」

『ああ、えらい荒れようだったな。どうやら子供を探しているようだったが』

「言葉が分かるのか?」

『ああ、それなりにな。それより、どうだろう。代わりに子供を探してやって、説得するというのは』

「うーん…良い考えだとは思うけど」

ケイは、顔をくもらせて考えこんだ。美女と言って不足のない顔は、そうすることで一層魅力的に見える。

「説得なんてできるのか?そもそも、どうやって探すんだ」

『探すだけなら…この間手に入れた能力が、使えるかも知れないな』

「何のことだ?」

『この間の狼男を、吸収しただろう。気づいていなかったか?』

「う…そういえば」

忘れようもない、初体験?の時でもあった。生々しい快感がフラッシュバックして、ケイは思わず身震いする。

『気づいていたと思うが、君はあれから、彼の遺伝子情報を利用できるようになっている』

「環境ホルモンの次は遺伝子操作か…なんか一人公害!って感じだな」

『それは君のことだ』

「お前だろうが!…それで?その遺伝子ってやつは、どういうことなんだ」

『簡単なことだ。私が蓄積している遺伝子情報を、君に反映すればいい。変身と同じだ。そうすれば彼なりの…そうだな、鋭敏な嗅覚などが得られるだろう』

「なるほど、それであいつの子供を探す、ってわけか」

『そうだ。やってみる価値はあると思うが』

「そうだな。…負けるつもりはないけど、戦わないで済むならそれが一番だし」

『よし、では早速準備しよう』

そう言ったかと思うと、ケイのまとっているホルモンスーツがとろり、と融解する。

「うぁっ!…な、なんだ」
『遺伝子情報の反映を始めた。少し刺激があるかも知れない』

融解したスーツはケイの全身を這い回り、言葉のとおり、触れた部分がちりちりと刺激される。びく、びく、とケイの豊満な女体が震える。

「くっ、もっとやさしくしろよ…」

『そういう趣味が?』

「ね、ぇよ…あっ」

スーツはすっかり溶けて紅いスライム状となり、裸になったケイの身体にびったりまとわりついている。ひざが折れそうになるのを必死にこらえるが、やがて白い両頬が上気してくる。

「う、動くな…あぅ」

『もう少しの辛抱だ』

スライムはケイの頭部と、丸い大きな尻に集まりはじめる。敏感な尻でもぞもぞと動かれては、ケイは気が気ではない。

つくべき場所を見つけたスライムは、やがて紅から灰色に変化し、はっきりした形を作っていく。ケイの刺激もおさまり、ふぅ、とため息をついた。

「終わったか?」

『ああ。これで君の嗅覚は強力になっているはずだ』

言われて集中してみると、様々な種類の匂いが感じとれる。それも、匂い元との距離や方角まで、まるで頭の中にレーダーがあるかのようだ。
「おぉ、すごいな。…ところで、こりゃなんだ?」

ケイが指差しているのは、自分のお尻の部分。先ほどまでとは大きくイメージの異なるグレーの、ベルベットのパンツから出ている、ふわふわした…しっぽ。

『見ての通り、しっぽだが』

「見ればわかる!なんでだ、って聞いてんだ!」

『遺伝子を反映させると、そうなってしまうんだ。ついでに耳も増えているぞ』

「ええっ!」

言われて頭に手をやると、確かに、もともとの耳より頭頂部のほうに、これまたふさふさ三角の耳が二つ。合わせて四つ。

「い、犬か…?」

『いや、狼だ。聴力も上がっているし、追跡にはもってこいだろう。』

『ホルモンガールチェイスモード、…名づけて、ドギーガールだ』

「やっぱり犬じゃねえか!あと俺はガールじゃねえ!ホルモンはお前だ!」

『じゃあ君はなんなんだ』

「ふつうに男だ!!」

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